著者のコラム一覧
永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

W杯プールDで「ほぼ確実に勝てる」初戦 唯一格下のチリ相手にやりたいこれだけのこと

公開日: 更新日:

 身長201センチのディアンズは、ラインアウトやキックオフのキャッチなど、空中戦の主役。イングランドやアルゼンチンといった巨漢FWと対戦するときには、絶対に欠かせない存在だ。

 おまけに、昨秋のオールブラックスとのテストマッチで、40メートル以上独走してトライを挙げるなど、FWでありながらバックスに負けないスピードを持っている。負傷明けのディアンズがゲーム勘を取り戻すことが、チリ戦の重要なテーマになる。

 福井も、身長は186センチとFWにしては小柄だが、ディアンズ以上のスピードに恵まれ、コンタクトでも強さを発揮する。東福岡高校を卒業後、大学に進まずパナソニックワイルドナイツで徹底的に鍛えられた逸材で、イングランド戦から続く格上との真剣勝負に物おじせずにチャレンジできるよう、チリ戦でW杯の雰囲気に慣れさせたい。

 バックスでは、前回大会の代表メンバーで、直近の強化試合では出場がゼロながら代表に選ばれたレメキ・ロマノ・ラヴァが、チリ戦に登場するかもしれない。


 レメキは、SH以外のバックスのポジションならどこでもこなせる選手。だからこそ、一度試合に出して、いつでも使えるようにスタンバイさせたい。WTB/FBが本職で、松島幸太朗に代わって15番を背負うことができる貴重な存在でもある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…