巨人球団内で二岡智宏二軍監督の評価急上昇! 原監督続投なら来季は一軍で「右腕」確定
4位が確定した巨人に明るい話題である。
1日に行われたイースタン・リーグ最終戦で、二軍が5年ぶり28回目の優勝を決めた。124試合で74勝44敗6分けと30もの貯金を積み上げ、ジャイアンツ球場でナインに胴上げされた就任2年目の二岡智宏二軍監督(47)は「二軍は優勝を目指すのが第一ではないが、一軍でしっかり活躍できるようにやってきた中で、勝負に対する厳しさはいつも選手に言っている。ここにいる選手は来年一軍で活躍して欲しい」と優勝インタビューで胸を張った。
この二岡二軍監督の評判が今、うなぎ上り。球団内では「来季のキーマン」とまでささやかれているのだ。
理由は若手の台頭にある。昨季二軍で鍛えた秋広が今季は一軍の中軸に定着。二軍でもドラフト2位ルーキーの萩尾がチームトップの打率.283、2年目の岡田が同トップの12本塁打を放てば、高卒ドラフト1位ルーキーの浅野も二軍のレギュラーとして場数を踏んだ。投手では4年目左腕の井上がエース格として台頭しつつある。
■勝敗にこだわりチームプレーを徹底
さるファーム関係者がこう言った。
「前の阿部二軍監督(現一軍ヘッド兼バッテリーコーチ)時代は『二軍だから勝ち負けは関係ない』と宣言。再調整で二軍落ちした中田には『タイミングを取りながらどう見えるか。そういう練習ができるのは二軍しかない』と見逃し三振OKを説いた。『今日はサインはなし。自分たちで考えてやってみろ』と試合前に指示して、コーチ陣をビックリさせたこともある。一部で『やり過ぎ』という声もあった。一方の二岡監督は二軍戦でも、ある程度は勝敗にこだわり、一軍と同じような厳しいチームプレーを求めた。ただ、チームといっても個人の集まりだから、人によってやるべきことは違うはずと、選手への接し方や指導を個別に変える。二軍とはいえ、5年ぶりの優勝。球団の評価は上がっているようです」