【move heaven and earth】大谷翔平の居場所をつくるために「全力を尽くす」
直訳すると、「天と地を動かせ」となるが、ここでの意味は「目的を達成するためにあらゆることをする」というイディオム(慣用句)の一つ。
辞書には「you should move heaven and earth to see aurora(オーロラを見るために全力を尽くすべきだ)」という英文例があった。
このフレーズは、米スポーツサイト「bleachers nation」の記事に登場したもので、FAとなる大谷翔平を巡り、ある球団が「彼のための居場所をつくるために全力を尽くそうとしている(move heaven and earth to make room for him)」と書いている。ボストン・レッドソックスのことだ。
FA大谷の獲得に興味を示すレッドソックスは9月に、編成本部長のブルーム氏を解任。大谷獲得のための人事だと推測されている。
記事にある「make room for him」は「彼のために入居の準備をしておく」「居場所を空けておく」。米メディアが、日本に近い西海岸でのプレーを望んでいると見る大谷にとって、ボストンは東海岸の中でも最も遠い場所だ。これを、「大谷の変心(thinking change)」と勝手に解説するメディアもある。