【ボートレース】寺田千恵選手(中)5艇身差を逆転した「女子王座決定戦の思い出」
でも、自分ではデビューしてすぐの頃は、このままレーサーとして順調にやっていけるとは全然考えていなくて一生懸命やらなくちゃ3年でクビになると思っていました。なので最初の3年間は何も考えずにがむしゃらに進んでいたような気がします。もちろんその間にはレースがうまくいかなかったり、人間関係に悩んでもう辞めようと思ったこともありましたが、それも一瞬。勝ち負けよりも、抜いたり抜かれたりのレースをすることがとにかく楽しくて仕方なかったですね。それだけひたむきにレースに取り組んだのがよかったのかデビューして3期目にはA級に上がることができました。昇格のスピードとしてはかなり速かったですね。
■ついに「無冠の女王」返上
でも、そのわりには優勝は遅くて初優勝はデビュー5年目でした。そして念願の女子王座決定戦を勝つことができたのが2007年3月4日、徳山ボートレース場。デビューから17年目でしたね。レース前には主人(A1級の立間充宏選手)と「もし今回取れなかったら2人目の子どもをつくろうか」「そうだね」と話していたのですが、「無冠の女王」とかってずっといわれ続けてきていたこともあって1回はいつか取りたいと思っていたタイトルなので密かに狙ってはいましたね。