阪神“一本釣り”で下村海翔は作戦通り? 岡田監督には「過去1勝8敗」クジ運のトラウマ
「もちろん、下村を評価しているからこその1位指名ですが……」と、阪神OBがこう続ける。
「競合を嫌ったことも大きな理由です。なにしろ、岡田監督はクジ運が悪いですから(過去1勝8敗)。しかも、今回のドラフトは岡田監督の意向が大きく反映されている。2位指名した最速159キロ右腕の椎葉剛(四国IL・徳島)は、地元の大阪出身で、球が速い投手を好む岡田監督らしい人選です」
さらに、3位・山田脩也(仙台育英)、4位・百崎蒼生(東海大熊本星翔)と、高校生の内野手を立て続けに指名。岡田監督がかねて公言していた高卒野手の育成を念頭に置いた指名になった。
5位の石黒(JR西日本)、6位の津田(大経大)はともに即戦力投手。阪神は岩崎(国士舘大=13年ドラフト6位)、青柳(帝京大=15年同5位)と下位指名した即戦力投手の成功率が高く、これに関しては阪神ならでは、といったところだが、18年ぶりのリーグ優勝を達成したこともあって、球団内での岡田監督の発言力が増していることだけは、確かなようだ。