一部ジュニアに苦言を呈する「故意のルール違反」はドーピングと同じ、即刻やめて
大問題といえば、プロの世界では、2006年の日本オープン最終予選では男子プロ(当時22)がスコアを改ざんして「5年間の出場停止と制裁金200万円」の厳しい処分を受けている。
ジュニアにルール違反が多い一因は、熱心な親が成績を重視するあまり、スコアが悪いと叱ることだ。子供はそれが嫌で、嘘のスコアをつくる。スコアをゴマカして大会で上位に入っても、その汚点は一生心に残る。禁止薬物を使うアスリートは常習化するというが、ゴルフにおける故意のルール違反もドーピングと同じ。こっちは肉体ではなく、やがて心をむしばむ。
親や指導者は技術やスコアより前に、ゴルフができる環境やサポートしてくれる人に感謝し、ゴルフという競技を大切にすることを教えて欲しい。
ゴルフ規則1-2に「プレーヤーの行動基準」がある。1-2a「すべてのプレーヤーに期待される行動」として、「誠実に行動すること――例えば、規則に従う、すべての罰を適用する、プレーのあらゆる面で正直である」と記されている。
「なぜ、ゴルフには審判がいないのか?」
プロを目指す者たちは、もう一度考えてもらいたい。