「二刀流」挑戦を表明 DeNAドラ3武田陸玖の勝算…ハム矢澤宏太と中日・根尾昂は苦戦中
■大谷翔平以降は「成功例」なし
10年ほど前に大谷翔平(29=エンゼルスからFA)が二刀流挑戦を表明した時は賛否が分かれたが、大谷が成功してからは潮目が変わった。
とはいえ、その道のりは険しい。1年目の今季から二刀流に挑戦している日本ハム矢澤宏太(23)は、一軍デビューを果たしたものの、投手としての登板はわずか2試合。打者としては37試合に出場も、打率.177と、ピリッとしない。大阪桐蔭時代に二刀流で甲子園を沸かせた中日・根尾昂(23)も期待されたが、打者としては5年間で41安打、通算打率は.172と伸び悩む。昨季からは投手に転向し、主にリリーフとして25試合に登板したが、今季はわずか2試合に先発しただけだった。大谷以降、成功例がないというのが、二刀流挑戦の厳しい現状だ。
「死ぬほど努力しないと(二刀流は)できないと思うので、人よりもしっかり努力していきたい」とは武田だ。高校時代の勢いそのままに、二刀流成功例の2人目になることができるか。