稲葉篤紀GMの二軍監督就任で見えた日本ハムの青写真 「再来年は一軍で指揮」への布石
「一人でも多く一軍で活躍する選手を育てることが私の使命」
18日、来季、二軍監督に就任する稲葉篤紀GM(51)がこう言った。
学年が1つ上の新庄監督(51)とは現役時代、ともに外野を守った間柄で、2人は2006年のリーグ優勝と日本一に貢献した。
稲葉GMを二軍監督に据えることで一、二軍の連携を、いま以上にスムーズにする狙いはあるのだろうが、「それだけじゃないでしょう。新庄監督の次を見据えた人事でもある」と、日本ハムOBがこう続ける。
「稲葉GMは本来、栗山監督の後任の最有力候補でした。ストイックで若手に厳し過ぎるスタンスや、グラウンド外の問題を週刊誌に書かれて消滅しましたけど、21年の東京五輪で日本代表を金メダルに導いた監督としての手腕もあって、周囲や親会社も再評価しています。二軍監督の次は、一軍の指揮を執らせる青写真でしょう。二軍の清水雅治総合コーチ(59)の招聘は、稲葉GMの意向と聞きました」
■強かった当時のチームを熟知