一発勝負のWBC準々決勝 栗山監督が隠し持っていた「大谷かダル、どちらか温存」プラン
3月のWBCで、日本を14年ぶりの優勝に導いた栗山英樹監督(62)。
大谷やダルらメジャーリーガーも束ねての世界一だけに、大会後はコミッショナー特別表彰、正力賞特別賞、菊池寛賞などの表彰ラッシュに沸いたのは記憶に新しい。
そんな栗山監督の投手起用プランが大会期間中、波紋を呼んだという。マスコミ関係者がこう語る。
「あれは1次ラウンドの最中でした。大谷が初戦の中国戦、ダルが2戦目の韓国戦に先発。首位通過が濃厚で、準々決勝の投手起用が問題になった。負ければ終わりの一発勝負だけに、大谷とダルの両エースをつぎ込むことが有力視されたのですが、栗山監督は当初、どちらかを温存するつもりだったのです。決勝ラウンドで米国に勝つには、2人のうちどちらかを先発させる必要がある。球数制限や登板間隔制限のある今大会で2人を準々決勝につぎ込み、2人とも米国戦で使えなくなることは避けたいとね」
栗山監督は大会前からことあるごとに「何が何でも強い米国を倒す」と話していた。それだけ対米国に闘志を燃やしていたのは理解できるとして、米国と戦う前に負けてしまっては意味がない。
日本は結局、イタリアとの準々決勝に2人をつぎ込んで9-3と大勝。決勝の米国戦にも2人を投入して勝つことができたが……。