巨人が昨年Vの阪神を完封リレー! “代役”梶谷隆幸の超絶美技&千金弾を生んだ阿部采配
プロ野球が29日に開幕。昨季のリーグ王者の阪神とオリックスが黒星発進となるなど、波乱の幕開けとなった。その「立役者」たちの裏側をリポートする。
「さすがだなあと思いながら見ていました」
巨人の阿部慎之助新監督(45)が開幕戦で初白星を挙げた。
新指揮官が絶賛したプレーは、29日の阪神戦の三回1死一、二塁から飛び出した。森下の右中間への打球を右翼の梶谷隆幸(35)がダイビングキャッチ。梶谷から二塁の吉川、一塁の岡本へと転送され、飛び出していた一塁走者の中野を刺し、併殺を完成させた。阿部監督が「完全に抜けたなあと思った」と脱帽した超美技で、巨人に流れを引き寄せた。
勢いそのままに、五回にはバットで1号2ランを右翼席へ叩き込み、貴重な追加点。「やっぱり場数踏んでいると違うんだなと、素晴らしいなと思って見ていた」と舌を巻いた阿部監督に1勝目をプレゼントした。
開幕3日前の26日に電撃退団したオドーアが守るはずだった右翼でスタメン出場した「代役」。それでも阪神先発の青柳とは通算打率5割と相性が良く、さらに「オープン戦から状態が良かったから」と3番に起用した阿部采配が敵中した格好だ。