DeNA度会隆輝に早くもプロの試練…ロケットスタートから一転、2試合連続バット沈黙
元気印の当たりがパタリと止まった。
DeNAのドラフト1位新人、度会隆輝(21)が4日の阪神戦で2試合連続無安打となる5タコ。オープン戦首位打者の勢いそのままに、広島との開幕カード1戦、2戦で8打数5安打、2本塁打、5打点と暴れに暴れたのも束の間、その後の4試合で17打数1安打の打率.059と快音が消えてしまった。
「オープン戦と開幕直後の打棒爆発を見て、ライバル球団は当然、データの洗い直しをしたはずです。特にこの阪神3連戦では徹底的に、丁寧に、外角低めにボールを集められていました。特にタイミングの取り方にセンスの良さを感じさせる度会の間合い、リズム、フォームを崩してやろうという意図が見えます。かと思えば、この日の4打席目で左腕の桐敷から顔面付近にツーシームを投じられるなど、厳しい配球に遭っています。ルーキーが開幕直後にこれだけマークされるのは、逆に言えば度会がそれだけ非凡だと認められたことになりますが、ここをどう乗り切るか。度会にとっては、プロの最初の試練がさっそく訪れたということです」(評論家の橋本清氏)
底抜けに明るく、物おじしないプラス思考のルーキーは、平凡な二ゴロに倒れた5打席目に自らを奮い立たせるように一塁へヘッドスライディング。試合前の円陣では、輪の中心で右手を突き上げ、大声を張り上げていた。そう簡単に心が折れるタマではない。