山本由伸がドジャースから「投手史上最高額12年465億円」を引き出した手練手管と舞台裏
ヤンキースは昨季、地区4位に低迷。2016年以来、7年ぶりにプレーオフ進出を逃し、オフの補強は必至だった。最大のターゲットが山本だったことはキャッシュマンGMも認めている。
メッツは昨季、開幕時の選手総年俸がメジャー30球団中ナンバーワン。コーエン・オーナーが大金を投じてスター選手をかき集めたものの、こちらも地区4位に沈んだ。オフはブルワーズを常勝球団にしたスターンズを編成トップに据えて巻き返しを図り、山本獲得は再建の第一歩だった。
いずれも本気で山本を取りに行き、それなりのカネも時間も費やし、好感触を得ていた。代理人たちの間では「山本が行きたがっているのはヤンキースらしい」という情報が流れたほどだ。
山本が選んだのはしかし、ニューヨークの2球団ではなくドジャースだった。
「それどころかヤンキースとメッツはダシに使われたという情報があります」と、さる放送関係者がこう言った。
「山本がニューヨークで2球団との面談を終えてロスに戻ってきたとたん、ドジャースの条件が総額で約100億円もアップしたというのです。つまり山本サイドはドジャースからさらなる好条件を引き出すために、わざわざニューヨークに飛んだ可能性がある」