大谷も苦戦…故障歴あるドジャース山本由伸に牙を剥く「投手泣かせ」のピッチクロック
日本時間14日のマリナーズ戦で4回3分の2を投げ、8安打4失点と打ち込まれた山本由伸(25=ドジャース)。オープン戦は3試合、計9回3分の2を投げて15安打9失点、防御率8.38とピリッとしなかった。滑りやすいメジャー公認球への対応に苦戦しているようだ。(【前編】からつづく)
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14日のマリナーズ戦で初めて違反を取られたピッチクロック(投球間隔制限)も山本に重くのしかかる。
同僚の大谷は昨年末の「NHKスペシャル」で「ピッチクロックがあるので、そこは慣れないなというか、出続ける上で疲労がたまりやすくなると感じていた」と話している。
投手は休む間もなく短い投球間隔で投げ続けなければならないため、肩肘への負担は計り知れない。大谷が渡米後、2度目のトミー・ジョン手術を強いられたように、ピッチクロックが導入された昨季は投手に故障者が続出した。
その投球間隔が今季からさらにタイトになる。無走者時は従来通り15秒だが、走者がいる場合は20秒から18秒に短縮されたのだ。メジャー実績のある大谷ですら負担になったピッチクロックがこれまで以上にシビアになるのだから、ルーキーの山本にかかる負担はハンパじゃない。