アーティスティックスイミングは「ルール変更」で勢力図が激変! 全出場国がメダル射程圏内の“怖さ”
1984年から五輪競技入りしているシンクロナイズドスイミング改め、アーティスティックスイミング(AS)。日本勢はこれまで計14個のメダルを獲得していて、パリの大舞台での活躍に期待がかかる。
種目は「チーム」と「デュエット」の2つ。チームは、テクニカルルーティン(TR)、フリールーティン(FR)、アクロバティックルーティン(AR)、デュエットはTRとFRを演じ、それぞれの合計点で順位が決まる。ちなみに、ARは今大会から採用される新項目だ。
観戦する上で念頭に置くべきは、後述する2023年から本格化した採点ルールの変更だろう。取り巻く環境が大きく変わる中、日本勢にメダルの可能性はあるのか。注目ポイントはどこなのか。3人の五輪メダリストに話を聞いた。今回はその【前編】。
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AS界に激震が走ったといわれる採点ルールの変更。これまでは、例えばFRなら難易度、完遂度、芸術性の3つの観点から100点満点で採点されていた。これを一新、完遂度(各技ごとの難度点×各技ごとの出来栄え)+芸術点の合計となり、得点の上限は青天井に。技を重ねれば重ねるほど、各技の難度を上げれば上げるほど、より多くの得点を狙えるようになった。武田美保氏が新ルールについて詳しく説明する。