サーフィン「タヒチ開催」への疑問…「海中の審判塔建設計画」に世界中から猛反発
12月には作業船がサンゴの一部を破壊し、これがSNSで拡散され、審判塔建設反対に世界中から24万人の署名が集まった。
結局、審判塔の規模は縮小。インフラ建設も必要最小限にとどめ、選手たちはクルーズ船で寝起きすることになったけど、それでもまだ心配は尽きないよ。
ポリネシアの政府関係者は五輪のレガシーを期待しているみたいだけど、チョープーの多くの人はこう言ってるんだ。「私たちにはすでに先祖代々の遺産がある」ってね。 (つづく)
▽翻訳=利根川晶子(とねがわ・あきこ) 埼玉県出身。通訳・翻訳家。82年W杯を制したイタリア代表のMFタルデッリの雄叫びに魅せられ、89年からローマ在住。90年イタリアW杯を目の当たりにしながらセリアAに傾倒した。サッカー関連記事の取材・執筆、サッカー番組やイベントで翻訳・通訳を手がける。「カカから日本のサッカー少年へ73のメッセージ」「ゴールこそ、すべて スキラッチ自伝」「ザッケローニ 新たなる挑戦」など著書・訳書多数。