エッフェル塔の廃材からメダル作製…パリの有名宝飾品店ショーメが手掛けるロマンチック
ボンジーア&ボンジュール!
今日はパリ五輪で使われるメダルの話をしよう。勝利者に贈られるメダルは、五輪の中でも重要なもの。各大会、自分たちらしさをアピールしたデザインや素材を使っている。
例えば2008年の北京五輪では、中国の伝統的な「璧」の形をした「翡翠」が使われて話題になったよね。サステナビリティーが叫ばれるようになってからは、どこもリサイクル素材で作るようになってきた。リオ五輪でもそうだったし、東京五輪でも、古い携帯電話を集めてメダルを作ったよね。パリ五輪でもそれは続くみたいだけど、彼らのリサイクル素材は、そんじょそこらのものじゃない。なんと「エッフェル塔の廃材」なんだ。
エッフェル塔は1889年のパリ万国博覧会のために建てられたもの。万博後は解体する予定で、実は「20年も持てばいいや」って思われていたんだ。だから135年後の今日まで健在なのは、何度も補強や補修を繰り返してきたおかげ。高さ330メートルの塔は、1万8038個の鉄の部品からできていたけど、改修やエレベーターが取り付けられた時には、多くの梁や鉄材が取り除かれることになった。フランス人はそれを捨てないで、大切に保存していたんだ。