「初老ジャパン」約1世紀ぶりの快挙!馬術代表コーチが日刊ゲンダイだけに明かした「勝因」とは… 団体で初メダル
【パリ五輪】総合馬術団体
人馬一体となった「初老ジャパン」が、パリのベルサイユ宮殿でおよそ1世紀ぶりの快挙を成し遂げた。
29日に行われたパリ五輪総合馬術団体で銅メダルを獲得。日本勢が五輪の馬術でメダルを手にしたのは、1932年ロス五輪以来。硫黄島で非業の死を遂げたバロン西こと西竹一が障害飛越で金メダルを獲得してから実に92年ぶり2つ目、団体では初だ。
馬術競技は馬場、障害、総合の3種類からなる個人種目と、3人の出場選手全員の得点が反映される団体がある。
96年アトランタ五輪で総合団体6位入賞に貢献し、00年シドニー五輪にも出場した日本代表の土屋毅明コーチは、競技についてこう解説する。
「馬場は美しさや正確さを競います。フィギュアスケートで言うところのSPですね。障害は障害物を落とさないことが求められる。総合はその2つに加えて、クロスカントリーの要素もある。屋外で9分間走るため、馬の体力作りや健康管理にも気を遣わなくてはいけません」
総合馬術に出場した4人の平均年齢は41.5歳。48歳の大岩義明を筆頭に、41歳の戸本一真、38歳の北島隆三、39歳の田中利幸(リザーバー)。昭和生まれの中年世代だ。前出の土屋コーチが言う。