男子バレー髙橋藍は「欠点のない男」 代表前監督、高校恩師、親友が語った知られざる素顔
躍進を続ける日本バレーボールの新エースがカメラの放列の前に立ったのは、パリ五輪開幕まで2カ月を切った5月28日のことだった。
日体大在籍中の2021年からプレーしていたイタリア・セリエAから、国内Vリーグのサントリーサンバーズへ電撃移籍。その入団会見には96人の報道陣が集まり、クラブがライブ配信したYouTubeの視聴者数は平日午前10時開始にもかかわらず3000人を超えた。
今回のパリ五輪に臨む日本代表は「最強」の呼び声が高く、1972年ミュンヘン大会金メダル以来、52年ぶりとなる表彰台の期待がかかる。主将の石川祐希(28)とともにチームを牽引する髙橋への注目度の高さを表した。
前回の東京五輪時は大学2年生でチーム最年少の19歳。日本は準々決勝でブラジルに敗れ、「自分のレベルの低さを痛感した」と打ちのめされたが、直後に渡ったイタリアでMVPを獲得するなど飛躍を遂げて、「(3年前と)今の自分は全然違う。チームを引っ張り、支えていく立場」とエースの自覚をみなぎらせる。