巨人・戸郷「来季年俸4億円」の条件は?今季は1億8000万円、前エース菅野「大幅昇級」の例も
あと3つ、アウトを取るだけだった。
22日の広島戦に先発した戸郷翔征(24)が、八回まで3安打無失点の好投。二塁を踏ませない完璧な投球は、2018年の菅野以来となる3試合連続完封勝利の達成を確信させるのに十分な内容だった。が、九回に先頭の野間に左前打で出塁を許すと、犠打で1死二塁とされ、3番の小園に同点の中前打を打たれて降板。延長十回の末、チームも負けた。
とはいえ、だ。ここまで9勝6敗、防御率2.09。数字上は11勝2敗、防御率1.87と復活した菅野に後れを取るものの、首脳陣の信頼はいささかも揺らがない。
先月末には、阿部監督が「これから阪神とカープにぶつける」と優勝争いのライバル2チームをエースの戸郷で直接叩く作戦をブチ上げたばかりである。阿部監督の期待通りに4年ぶりのV奪回を牽引すれば、バラ色のオフとなるのが確実視されている。
巨人OBがこう言う。
「12勝を挙げて臨んだ昨オフの契約更改では、倍増の年俸1億8000万円でサイン。昨年の勝ち星を上回る活躍なら、今オフは年俸3億円が攻防ラインになりそうですが……」とこう続ける。