貴景勝が引退、そして気になる親方の資質…《突き押ししか出来ないのにどんな指導ができるの?》
大相撲の元大関、貴景勝(28)が現役引退を決断した。
師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)が20日、日本相撲協会に引退届を提出したことを明らかにした。5年ぶりに関脇に転落して迎えた今場所は、初日から2連敗。首痛を理由に3日目から休場していた。
通算441勝254敗116休。2019年春場所後に大関に昇進して以降、ケガに泣かされ続けた。足首、ヒザ、大胸筋と満身創痍。21年に痛めた首が頸椎ヘルニアとなって慢性化、これが決定打になってしまった。
「ここ数年は、武器だった立ち合いの圧力と突き押しの威力が急激に衰えていました。もともと四つ相撲が不得手、というか、できない。角界で例のない押し相撲での横綱を目指したが結局、届かなかった。安定感のなさが批判されましたが、逆に言えば、出世が難しいと言われる突き押し一本で大関に昇進、在位30場所で歴代大関2位の4度の賜杯を抱いたのはすごいこと。当面は部屋付きの湊川親方として後進の指導に当たることになりますが、突き押ししかできない貴景勝がどういう指導をするのか、できるのか、興味があります」(若手親方)