楽天指揮官また「1年でクビ」に高木豊氏も同情…今江監督を悩ませた大功労者・田中将大の処遇

公開日: 更新日:

 また1年で終わりそうだ。2年契約1年目の楽天・今江敏晃監督(41)が1年の任期を残して今季限りで退任するという。事実上の解任である。

 新規参入した2005年から計10人の監督が指揮を執り、うち5人が1年でクビになっている。今江監督は6人目となりそうだ。

 今季は石井一久前監督(現球団シニアディレクター)時代から3年連続となる4位。結果を残せなかったといわれればそれまでだが、評論家の高木豊氏が自身のYouTubeチャンネルで「これでクビになるのなら、あそこ(楽天)で監督をやる人はいないんじゃないの?」と、フロントの解任方針に疑問を呈するなど、球界では今江監督に対する同情の声が少なくない。

「球団最大の功労者である田中将大(35)の起用に、アタマを悩ませていた」と言うのは、コーチ経験のある野球評論家だ。

「田中は13年、24勝無敗と圧倒的な成績で楽天の初優勝に貢献。その後はヤンキースで活躍し、21年から日本球界歴代最高額となる、年俸9億円の2年契約で楽天に復帰した。楽天にとっては特別な存在で、三木谷オーナーの大のお気に入り。人気や集客増の狙いに加え、投球でナインを引っ張り、メジャー経験者としてもチームに好影響を与える存在として期待していた。しかし、肝心の投球はすっかり衰え、昨季まで3年間で19勝32敗。昨オフにの右ヒジ手術の影響でリハビリが続いた。しかも、昨年明らかになった右腕・安楽によるいじめ、パワハラ騒動を巡っては、可愛がっている後輩の愚行を認識していたかどうかはともかく、結果として放置していたに等しく、その行動に疑問符が投げかけられたのも確かです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ