佐々木朗希「ヤル気満々」の裏に《今オフメジャー挑戦は不透明》…無理したくなかった昨季と状況一変
「佐々木朗希(22)には開幕投手とか、任せたことがなかったので責任を与えるのもいいかなと思いました」
CSファーストステージ第1戦を翌日に控えた11日、ロッテの吉井監督は佐々木を初戦の先発に起用する理由についてこう言った。
佐々木は昨年もCSの開幕投手を務めた。しかし、「責任」は与えられなかった。先発して3イニングをピシャリと抑えると、お役御免となったからだ。
「夏場に左脇腹を痛めて2カ月弱離脱。復帰3戦目となるソフトバンク戦の直前、発熱で登板を回避した。ところが、熱は下がっても、本人はCSでの登板に後ろ向きだった。首脳陣が説得して渋々、先発した経緯があるのです。佐々木はかねて球団にポスティングシステムによるメジャー挑戦を直訴、昨オフは本気で海を渡るつもりだったといわれるだけに、無理はしたくなかったのでしょう」(ロッテOB)
ところが、今回の佐々木は投げる気満々だ。チームのCS進出を決めた1日の楽天戦は5安打1失点で一昨年以来の完投勝利。試合後のお立ち台では「CSは3位からですけど、日本シリーズに行って、日本一になれるように頑張ります」と話した。スタンドのファンの前で「日本一を目指す」と公言したのだ。