大谷を苦しめる「ダルビッシュの亡霊」…メッツのデータ分析班が配球パクって徹底対策
リーグをまたいで2年連続本塁打王を獲得したドジャース・大谷翔平(30)が一発から遠ざかっている。
日本時間15日のメッツとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦(ドジャースタジアム)は、相手先発の変則左腕マナエアに2三振を喫するなど、3打数無安打2四球。得点圏では5打数4安打の打率.800、5打点と勝負強さを発揮しているものの、パドレスとの地区シリーズ初戦でポストシーズン第1号を放ったのを最後に6試合連続で一発が出ていないのだ。
この日はツーシーム、スライダー、スイーパー、チェンジアップと全ての持ち球を駆使した技巧派のマナエアに翻弄された。
メッツの地元ニューヨークメディアなどによれば、14日の初戦に右中間フェンス直撃のヒットを許すなど2安打されたため、メッツ投手陣は大谷への配球を再度、確認。メ軍のデータ分析班は、地区シリーズ2試合で変化球主体の投球で大谷を6打数無安打3三振と完璧に抑えたパドレスのダルビッシュ有(38)の配球を大いに参考にしたという。
メッツはデータ収集、分析に力を入れている球団として知られる。メジャーでも有数の資産家であるスティーブ・コーエン・オーナーが2020年にメッツを買収してから、データ分析部門の強化に着手。自身が運営するヘッジファンド「ポイント72アセット・マネジメント」のデータサイエンティストを球団に派遣し、それまで8人だった分析部門を40人近くに増員した。