ポストシーズンの分配金が示す光と陰…一般職員の年収は約5万ドルで平均未満、“やりがい搾取”の一面も
最高であり最低でもあったのが、今年のポストシーズンの分配金である。
1億2910万ドルという分配金の総額は、昨年の1億780万ドルを超える史上最高額となった。
一方、最も多くの分配金を得たドジャースの1人当たりの満額の分配金は47万7441ドルで、ポストシーズンの出場球団が従来の10チームから現在の12チームに拡張された2022年以降では最低の金額となった。
理由は明白で、大リーグ機構からポストシーズンの出場球団に与えられる分配金の取り扱いは、各球団の選手の投票によって決定する。
すなわち、分配金を受け取れる対象を選手だけにするのか、球団職員も含めるのか、受け取る人数で均等に配分するのか、別の指標によって重みづけをして分けるのかなど、全ては選手の総意によるのである。
今回のドジャースは満額の配分金の受け取り対象者が79人と昨年のワールドシリーズで優勝したレンジャーズの64人に比べて15人多い。そのため、分配金の総額は過去最多となったものの、1人当たりの金額は低下することになった。