ダル所属のパドレスで骨肉の争いが勃発…オーナー家の内紛は球団売却の前兆
ダルビッシュが所属するパドレスでオーナー家の内紛が勃発した。故ピーター・サイドラー元オーナーの未亡人シールさんが、経営権を引き継いだ元オーナーの弟ジョン氏と、もう一人の弟マット氏を、故人の遺志に反して経営権を奪ったとして告訴したのだ。これにより、パドレスは今オフ、補強が全くできない状態が続いており、佐々木朗希の争奪戦でも有力候補とみられていたのに後退してしまった。
オーナー死去後の肉親間の醜い争いはオリオールズでも起きている。こちらは亡くなったピーター・アンジェロス・オーナーの次男ルイス氏が、経営権を継承した兄のジョン氏と兄のサイドに立つ母ジョージアさんを告訴。「兄は球団の資産から6500万ドルを引き出した」「球団を他都市に移転しようとしている」と言い放って真っ向から対立した。結局、8カ月争ったあと和解し、球団を売却して、その金を分け合うことになった。この争いはオーナーだった父親が健康を害して統治能力を失った2010年代の後半から続いていたため、オリオールズはまともな補強をできない状態が続き、年俸総額が30球団中最下位になってしまった。