ボクシング世界的プロモーター「井上尚弥はパッキャオより上」発言の真意 1.24防衛戦会見で本人もビックリ?
言われた本人も思わず苦笑いである。
24日に世界WBO11位の金芸俊(32)と防衛戦を行う、4団体統一スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31)。昨22日に会見を行ったが、その席で世界的プロモーターのボブ・アラム氏(93)が「井上はパッキャオより上」とぶち上げた。
マニー・パッキャオといえば、世界6階級を制覇した伝説的ボクサー。井上もライトフライ級から順調に階級を上げており、海外メディアが「イノウエは階級を上げるのか? パッキャオのように?」と質問。
これにアラム氏は「パッキャオは素晴らしいボクサー。しかし、私に言わせると井上の方がより伝説的だ」と、こう続けたのだ。
「井上は無敗のまま1階級ずつ丁寧に上げていった。パッキャオは飛び級もあったし、注意を欠いた試合もあった。回答がないまま(引き分け)、試合を終わらせることもあった。井上は正解となるパンチを繰り出せるボクサー。愚かなリスクを背負うこともあるが、必ず正解に持っていく」
これには井上も「そんなことはないだろうと思いながら、(アラム氏の)話を聞いていた」と、苦笑い。72戦62勝39KOのパッキャオに比べ、井上は28戦全勝25KOと、勝率もKO率も上回っている。とはいえ、両者は時代も階級も対戦した相手も異なる。どちらが上、と明確な答えは出せないだろう。