オンカジ騒動でまたも露呈したNPBの「丸投げ体質」…再発防止の具体的な提言いまだナシ
相変わらず……と思った向きは多いだろう。
3日のNPBと12球団による実行委員会。球界がオンラインカジノ騒動に揺れる中、NPBの中村事務局長によれば、会の冒頭、榊原コミッショナーがこの件に関し、「問題解決に向かう道筋を球界全体として取り組むように。選手、関係者へ啓発の継続と、シーズンを通じて啓発を行っていただきたい」と発言したのみで、対応策などについては特に話し合われなかったという。
そもそもNPBは12球団を統括する立場にありながら、「オンカジ」問題でリーダーシップを発揮しているとは言い難い。やったことと言えば、12球団に調査を依頼したくらいだ。
真っ先に発覚したオリックスの山岡泰輔は、球団が実名で公表したが、山岡以外の自主申告者の球団名、選手名は非公表とした。SNSなどでは「不公平だ」との意見が出たものの、中村事務局長は「本人が納得して多分されていると思う。非常にかわいそうだなと思います。オリックスもそこは反省して、ちゃんとケアしてくれると思う」と、まるで他人事といわんばかりの発言で再び批判を浴びた。