J1に異変!2連覇の神戸が開幕から5戦未勝利「3つの元凶」…選手間にはフロント幹部への不信感も広がる
もっとも、手厳しい批判の矢面にさらされているという点では、昨シーズンの天皇杯を制して2冠を達成し、今シーズンも優勝候補に挙げられながら、モタついている神戸がダントツと言っていいだろう。
出遅れの原因は「補強の遅れ」「ケガ人・故障者の続出」だ。
2連覇を支えたMF山口蛍が長崎に、CB菊地流帆が町田に引き抜かれ、英2部に移籍したDF初瀬亮の穴埋めも出来なかった。
FW宮代大聖、MF井手口陽介はケガや体調不良で出遅れ、J開幕戦で右SB酒井高徳が右足の肉離れ(全治8週間)で戦線離脱。昨季JリーグMVPのFW武藤嘉紀もコンディション不良に悩まされ、第4節の福岡戦はベンチ外だった。
「選手の間にフロント幹部への不信感が蔓延したのも成績不振の要因のひとつ。不動の左SBとして連覇に貢献したDF初瀬は、かねてから海外移籍を希望しており、出ていく可能性が高かったのに補強リストを整えるなど手当をしなかった。結局、今季の左SBはDF本多勇喜を軸にDF本山遥、DF小池裕太、DF広瀬陸斗、MF日高光輝、DF岩波拓也をローテーションで回しており、周囲との連係不足で攻守ともにアキレス腱となっている」(前出関係者)