五輪アナリストが分析 26年ミラノ冬季五輪観戦チケット希望購入「約7割が国外」のカラクリ
また、文化におけるスポーツの立ち位置にも彼我の差がある。
「欧米ではスポーツが日常の文化として根付いているため、五輪の存在を日本ほど特別視していない。それだけスポーツに対する理解が深いということでもあります。それに対して日本はスポーツをエンターテインメントや興行として捉える傾向が強い。私はコロナ禍で東京五輪の延期が叫ばれる中、『通常通り開催すべき』と訴えてきましたが、これが日本国民にまったく響かなかったのは、『スポーツという娯楽や興行はコロナ禍では我慢すべき』という風潮だったから。日本にスポーツが文化として根付いていない何よりの証しだなと感じました」
2年に1度、五輪熱に浮かされるだけでは、理解できない感覚なのかもしれない。