阿部監督には「パワハラ批判」…巨人エース戸郷4回10失点で“さらし者”涙目降板、3戦連続KO
戸郷はキャンプ中に新球カットボールに挑戦。開幕から2試合登板を終えた後、新球を習得する際、直球の握りまで右にずれており、スピンがかかっていないと、田中将大からアドバイスを受けた。復調のきっかけをつかんだと、自信を持ってマツダスタジアムに乗り込んだが、本人は試合後、「試合勘というか、クセの部分なのか、何が悪くなっているか分からない」と困惑している様子を見せた。
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言う。
「3失点した二回に田村と矢野に9球ずつ粘られた。誘い球のフォークを振ってくれず、直球はファールで粘られた。昨年最多奪三振のタイトルを取った戸郷が、今年は空振りが奪えない。広島打線にとごとくフォークを見送られると、さすがに戸郷も苦笑いを浮かべていたが、その原因は140キロ台の直球に昨年までのキレと球威がないことが大きいように思う。直球あってのフォークですから。ただ、気になるのは、本当に直球の質だけが原因なのかというくらい、自信を持ってフォークを見逃されていた。あるいは阿部監督の言うように、球種が分かるようなクセを見破られているのか。だとしたら一大事です」