悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主
「走り込み、投げ込み、打ち込み……。投内連係などはかなり緊張感をもってやっています。練習グラウンドが山の中にあるため、普段はマイクを使って選手を指導。練習でミスが出たときには『おまえら何やっとるんじゃ!』などと怒鳴り散らすことも珍しくない」
そんな冨山監督には別の“顔”がある。
「大学野球の監督はむしろ『副業』。中古車販売業が『本業』です。実際、『車を買うなら私に言ってください。教え子に運ばせますから』と購入を勧められたスカウトもいます。車に精通していながら、車検切れの車のナンバープレートをすり替えたのは、悪質と言わざるを得ない。他にも、犬のブリーダーや一口馬主にも手を出していると聞いています。そもそも、大学野球の監督は総じて薄給で、月収40万円もあれば御の字です」(前出の担当記者)
関東の某名門大の元監督は就任前に報酬額を聞いて思わず頭を抱えたという。春と秋のリーグ戦ごとに70万円の計140万円。月収にして12万円にも満たなかったからだ。
「住居手当は出たそうですが、所属する企業から出向する形で就任するか、冨山監督のように本業があるか、あるいはタニマチから小遣いをもらうなどして糊口をしのぐしかない人が少なくない。大学野球に30代、40代の監督が少ないのは、監督の報酬だけでは家族を養えないからです。同じ人物が10年、20年と長期間にわたって監督を務めることが多いのも、金銭的事情でなり手が少ないから。特定の人物が長く監督を務めることで利権が生じ、権力に溺れる者もいる。それが体罰や裏金といった不正の温床につながるケースもあります」とは、前出の担当記者だ。