豊昇龍・霧島の大関コンビが白星発進 休場中の“先輩”横綱・照ノ富士もホッと安堵?
休場中の横綱もほっとひと息──かもしれない。
10日の初日は、豊昇龍(24)、霧島(27)の大関コンビが揃って白星発進した。
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7月場所を制し、新大関として臨んだ豊昇龍は阿炎のノド輪をこらえてとったりで撃破。土俵際に追い詰められる場面もあったが、「しっかり体を残せた」とご満悦。
カド番の霧島は先場所で土をつけられた翔猿をつり出しての勝利。師匠(元大関霧島)ゆずりの大技だが、「あそこまで奇麗なつり出しじゃないです」と控えめだった。
今場所は横綱照ノ富士(31)が休場。この日、協会に診断書を提出。「腰椎椎体終板障害と糖尿病」で、「1カ月間の加療を要する」というものだ。
手術した両膝の状態が良くなった途端に、今度は腰が悪化。おまけに以前から患っている糖尿病にも悩まされるなど、体はボロボロだ。それでも今すぐ引退してしまうと横綱不在時代を招きかねない。新横綱が出てくるまでは待てそうになくとも、せめて「次代」を託すに値する力士が出てこないことには、おちおち休んでもいられない。
照ノ富士は同じモンゴル出身ということもあり、豊昇龍、霧島の2大関を目にかけている。恩返しの意味でも、両方、あるいは一方だけでも今場所、横綱昇進への足掛かりをつくりたいところ。ちなみにもう1人のカド番大関、貴景勝は北勝富士に敗れ、3大関白星発進とはならなかった。