相撲協会が気を揉む大関・豊昇龍の“朝青龍化”…1分半にらみ合い審判部から「注意」
偉大なる叔父さんが乗り移ったのか。
16日に平幕の豪ノ山と対戦した大関豊昇龍(24)。行司の「待ったなし!」の声がかかり、豪ノ山は腰を沈めて片手をついたが、豊昇龍は相手が両手をつかなかったことが気に食わなかったのか。そんきょの姿勢で、微動だにせず、豪ノ山をにらみ続けた。いったん、豪ノ山は手を戻し、行司に「手をついて!」とうながされて再び片手をつけるも、豊昇龍はやはり、動く気配すらなかった。
実に1分半にも及ぶにらみ合い。いったん仕切り直しとなった後も、豊昇龍は呼吸を合わせようとしない。それどころか、フェイントのように手をつくふりをする始末。これには館内のファンからも怒号が飛んだほどだ。
ようやく立ち合いが成立し、豊昇龍が押し出しで勝利したものの、怒りが収まらなかったのだろう。土俵下に落ちた豪ノ山をしつこくにらみ続けていた。
まさに叔父さんである朝青龍さながらの“暴君”ぶり。当然、大関だからといって許される態度ではなく、豊昇龍は取組後、審判部から注意されたという。
血縁なので顔はもとより、協会内ではかねて「闘志の出し方や態度は朝青龍を彷彿させる」といわれていた豊昇龍。今はまだ土俵の中だけだからいいが、土俵外でも「朝青龍化」だけは相撲協会も勘弁だ。