豊昇龍に敗れ3大関に全敗…元大関・朝乃山を今場所苦しめる“小さな重傷”
大関復帰の前に、三役返り咲きも危うくなってきた。
3大関が揃って白星を挙げた昨15日の9月場所6日目。そのひとり、豊昇龍に敗れたのが元大関の朝乃山(29)だ。
得意の右四つの体勢になり、盤石かと思われたものの、攻め込む勢いを逆に利用され、下手投げで土俵下に転落した。
今場所は初日から2連勝したものの、3日目の錦木と3大関に立て続けに破れ4連敗。もっか2勝4敗である。
先場所中に痛めた左腕のケガは完治しておらず、さらに今場所直前には右足の親指も負傷。5日目の霧島戦でも右四つになりながら攻めあぐね、星を落とした。
角界OBは「腕より右足の親指のケガが響いているのではないか」と、こう話す。
「力士にとって、足の親指は土俵の砂を噛む重要な部位。ここを痛めていると、攻防いずれも本領を発揮できない。モタモタして外掛けを食った霧島戦もそうだが、4日目の貴景勝戦でも、一見何でもないようなはたき込みで前に落ちた。だからこの日は速攻で豊昇龍を片付けようと思ったのかもしれないが、甘い攻めで墓穴を掘ってしまった」