「寿命100歳以上の世界」ソニア・アリソン著、土屋晶子訳
これらの科学を駆使し、人間の寿命がゆうに100歳を超えるようになると、社会の構造も変わる。まず、多くの人が結婚を先延ばしにすると本書。“大人になること”を急ぐ必要がなくなるため、結婚適齢期は50歳、60歳と上昇。結婚よりも先に自分のやりたいことをやったり、仕事のキャリアを積むことに長期間専念する。これに伴い進歩するのが不妊治療技術で、子宮内ではなく実験室で卵子を熟成させる技術は、すでに確立しつつあるという。
70歳の新婚カップルの子育てや100歳での転職活動など、超長寿世界の風景が見えてくる。