「大間・新原発を止めろ」稲沢潤子・三浦協子著
青森県下北半島の最北端に位置する人口6000人余の大間町。「大間マグロ」で有名だが、ここに史上最悪ともいわれる新型原発工事が進んでいる。燃料にプルトニウムとウランの混合燃料(MOX)を装荷するフルMOX型の原発であり、重大な事故が起きた場合、プルトニウムの拡散により、通常のウラン原発の数十倍の被害を引き起こすといわれている。
本書は、大間・東通原発、六ケ所核燃サイクル基地、むつ中間貯蔵施設が集中する下北半島の現在をルポすると同時に、脱原発に向けた未来を展望する。
(大月書店 1800円)