「快感回路 なぜ気持ちいいのかなぜやめられないのか」デイヴィッド・J・リンデン著、岩坂彰訳

公開日: 更新日:

 人間の快感と、そのダークサイドとしての依存症の神経学的メカニズムを解き明かした科学ノンフィクション。

 オーガズムや買い物、ギャンブル、儀式の祈りなどがもたらす快感は、脳の中で互いにつながり合ったいくつかの決まった領域へと収束する神経信号を生み出す。この一群の脳領域は、内側前脳快感回路と呼ばれ、人間の快感は、この小さなニューロンの塊の中で感じられているそうだ。依存症はこの回路内のニューロンやシナプスの機能の長期的変化に関係しているという。さまざまな研究や実験の知見を紹介しながら、セックスやドラッグ、高カロリー食、ギャンブルがもたらす快感と依存症の仕組みに迫る。

(河出書房新社 830円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動