古人いわく「三十にして立つ」。いまどきのアラサー、アラフォー世代には耳の痛い話だろうが、確かに30代は自信もつき、体力気力も充実。何かを始めるのには最適だ。ビートたけしも「半沢直樹」の原作者も30代にブレークしたのだ。ついでながら「テルマエ・ロマエ」の女性漫画家は35歳で14歳下の彼と結婚。というわけで35歳を「心の棚卸し」と位置付ける著者はテレビでおなじみの教育学者。転職・独立・起業も35歳ならOK。企業人なら引く手あまたであちこちのプロジェクトから呼ばれたいところでもある。ちなみに著者は今年で54歳のはず。
(光文社 740円)