「通訳日記」矢野大輔著
2010年、トリノのマネジメント会社にいた矢野は、日本代表チームの監督となったザッケローニに通訳を頼まれた。彼は記者会見の後で矢野に「大輔は通訳として私のサッカーを完璧に理解する必要がある」と言って3―4―3もやりたいと打ち明けた。「ベースとなるコンセプトは3人のDFで守って、人を余らせること。相手にサイドチェンジをさせないこと。サッカーは新しいシステムを作った者が勝ちだ。止め方が分からないからだ」と。1397日に及ぶザックジャパンの戦いの記録。
(文藝春秋 1500円+税)