「ワルの外交」河東哲夫著

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 外交にも四十八手がある。ロシアや中央アジア、ヨーロッパでは何千年も前からすれっからしの外交が行われている。北朝鮮はアメリカに核開発の即時全面停止を求められたとき、「核開発停止を可能にするため、石炭火力発電所を『国際協力』で建設しよう」という提案にすりかえて、石炭火力発電所建設をタダで勝ち取った。外国からの圧力に〈毅然として〉対処するのでなく、相手側の土俵に乗らず〈しれっとして〉立ち向かうことが重要なのだ。ロシア公使などを務めた元外交官の警告。

(草思社 1600円+税)


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