「しつこい痛みは『日記』で治る」笠原諭著
肩、腰、首などに痛みがあるのに原因となる病態が見つからない場合、その痛みはストレスが生み出している可能性が高い。ストレスが過剰になると、脳の扁桃体に誤作動が起こり、過去に感じた痛みのシグナルを増幅させ、病態がないのに痛みを感じさせるのだという。
これを解消するには、自分にとってのストレスを明らかにして排除すること。そのためには「痛み日記」をつけるのが有効だと、東大病院麻酔科・痛みセンターの医師である著者は言う。
日記に書くのは、「日付」「出来事」「そのときの感情」「そのとき自分が取った行動」の4項目。この日記によって、自分の感情と行動にギャップがあることが明らかになり、痛みの原因が分かってくるそうだ。
(廣済堂出版 1300円+税)