人類永遠のテーマ「夫婦」の物語
「夫婦で行く旅の食日記」清水義範著
夫婦で世界を旅してきた著者が、現地で堪能したさまざまな料理についてつづった食エッセー。
世界の味に目覚めた原点は、1996年に仕事を兼ねて訪ねたトルコ・イスタンブールの旅。ホテルの朝食のビュッフェで出てきたピクルスとソーセージのトマト煮は、ピクルスを煮るというアイデアに驚き、口にするとパンを食べさせる能力において際立っていることに感心。居酒屋のメゼと呼ばれる小皿料理、出店のジャガイモ料理クンピルなど、庶民の味からもその実力をまざまざと見せつけられたという。インドやイラン、レバノンなど24カ国を巡り、お気に入りを自宅で再現した料理のレシピも紹介。
(集英社 650円+税)