「察しない男 説明しない女」五百田達成著
「どうして分かってくれないの!?」
「言ってくれなきゃ分からないだろう!」
妻や恋人と、こんな言い争いをしたことはないだろうか。男女のすれ違いは、お互いの思考回路の違いを理解していないために起こるもの。五百田達成著「察しない男 説明しない女」では、男と女の行動パターンや習性を明らかにしながら、家庭や職場で使える“伝わる言葉”を紹介していく。
最近会話が少なくなってきたという夫婦は、男女では話を聞いてほしいと感じる相手が違うことから理解しよう。多くの男は、「社会に認められたい」「多くの人に影響力を与えたい」という欲求が強いため、人前では冗舌になる。しかし、身内の前ではリラックスしたいと考えるため、無駄なおしゃべりのエネルギーを節約して無口になる。一方、女は「共感し合いたい」という感情が強いため、話したい相手は身内になる傾向が強い。
この基本を踏まえた上で夫婦円満を望むなら、夫は妻の話を聞く努力をすることだ。おっくうでも、「そうだね」「確かに」など共感の相づちを打つだけで、妻は気持ちよく話ができる。妻の方も、夫を褒めるところから始めるといい。