「老前整理のセオリー」坂岡洋子著
“死”を自らプロデュースする「終活」が注目を浴びているが、本当に解決しなければいけない問題は「『老』いる『前』にものを『整理』する、そのプロセスのなかにある」と著者は説く。ものを整理することを通じて、自分を見つめ直し、家族や友人との今後の人間関係を考え、残りの人生をプランニングする。それが「老前整理」だそうだ。
予行演習としてまずは「実家の片づけ」を推奨。捨てられない不用品の対処法や、問題意識のない親の説得術など実践的ポイントを紹介。実家での予行演習で、未来の自分の姿を垣間見た後は、自身の身の回りの整理に着手。さらに定年後の計画を立てる、の3段階で老前整理のノウハウを伝授。
(NHK出版 740円+税)