「『ななつ星』極秘作戦」西村京太郎著

公開日: 更新日:

 捜査1課の十津川は、警視庁副総監の弥冨から、夫婦でJR九州が運行する豪華列車「ななつ星」の旅に参加するよう命じられる。理由も教えられず不審を抱く十津川に、弥冨は乗客28人全員をマークするよう指示する。3泊4日の旅の初日、集まった乗客を代表して台湾から参加した周が挨拶する。周の祖父は、1945年の戦争末期、蒋介石の指示で日中の和平工作に来日した繆斌だった。終戦後、繆斌は裏切り者として蒋介石に処刑されてしまう。周は祖父の名誉を挽回するため、旅行中に緒方竹虎の秘書の孫で外務省に勤務する及川らと意見を交わす予定にしていた。

 歴史と旅が融合した新感覚ミステリー。(文藝春秋 820円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動