「〈自分らしさ〉って何だろう? 自分と向き合う心理学」榎本博明著

公開日: 更新日:

「自分らしさとは何か」という誰もが悩む問いに、心理学的知見を交えながらヒントを示す若者向けテキスト。

 思春期、心の発達とともに、「自分の納得いくように生きたい。でもそれがどんな生き方なのか分からない」という思いに引き裂かれ、そこから自分らしさとは何かという自己の探求が始まるのだという。しかし、多くの場合はその探求はすぐに行き詰まってしまう。そこで著者は、自己を実体視するのをやめ、「自分とはひとつの生き方である」とみなすよう提案。自分とは何かという問いは、「自分はどんな生き方をしているのか」を振り返り、この先、どんな人生になりそうか、どんな人生にしたいのかと具体的に考えることを勧める。(筑摩書房 780円+税)

【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…