「内房線の猫たち 異説里見八犬伝」西村京太郎著

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 酒とケンカに明け暮れる28歳の猫田は、留置場で知り合った小笠原に誘われ、千葉県の館山を訪ねる。小笠原によると、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」のモデルになった里見家の忠臣の名前には、実は犬ではなく猫の文字が入っており、猫田はその末裔だというのだ。親に捨てられ施設で育った猫田は、その話に興味をそそられる。小笠原に連れられていった里見家の菩提寺の住職から見せてもらった資料にも、猫がつく名字が並んでいた。その深夜、ホテルで目覚めた猫田は窓の外を走る蒸気機関車を目撃する。不審を抱く猫田は、戦時中に鉄道連隊があった津田沼に足を運び、小田島という老人と知り合う。

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(講談社 800円+税)

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