「孤独病 寂しい日本人の正体」片田珠美著

公開日: 更新日:

 精神科医が、現代人が抱える「孤独」について考察した論考集。

 病理的なまでに孤独が深刻化すれば、それは病になると指摘。ライフスタイルの変化による地縁や血縁の希薄化や、社会の無菌化、そしてネットの出現による個人の匿名化など、現代人の孤独感を生み出す背景を分析。さらに、孤独や不安を埋めるためにゴミに執着するゴミ屋敷の住人や、SNSにあふれる自撮り写真などを話題にしながら、孤独が作られる心的メカニズムを解き明かす。一方で、同居する家族というもっとも親しいはずの存在によって孤独へと追いやられる人や引きこもりなど、現代人を悩ます孤独と寂しさの正体に迫りながら、その処方箋を提示する。

(集英社 700円+税)

【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  1. 6

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 7

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 8

    雑念だらけだった初の甲子園 星稜・松井秀喜の弾丸ライナー弾にPLナインは絶句した

  4. 9

    「キリンビール晴れ風」1ケースを10人にプレゼント

  5. 10

    オリックス 勝てば勝つほど中嶋聡前監督の株上昇…主力が次々離脱しても首位独走