「世界最強の女帝メルケルの謎」佐藤伸行著

公開日: 更新日:

「欧州の女帝」と称されるドイツ首相アンゲラ・メルケル。旧東ドイツで育ち、物理学者として研究機関で働いていた彼女は、ベルリンの壁消滅直後に政治家に転身。当時の首相のコールの目に留まり、瞬く間に最高権力者の座をつかみ、以来10年、その椅子に座り続けている。

 ギリシャ危機、ウクライナ問題、そしてシリアの難民問題などに直面するたびに、世界をリードしその存在感を見せつけてきたが、本人は演説がうまいわけでもなく、カリスマ性とは無縁である。一方で、政治の師父であるコールには権力の亡者と批判される。

 ベールに包まれた女帝の素顔に迫りながら、彼女が率いるドイツがどこに向かおうとしているのかを考察する。(文藝春秋 780円+税)


【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主