「アメリカ歴代大統領の通信簿」八幡和郎著
歴代大統領の功績を通信簿化して、米民主主義の歴史と未来を俯瞰する解説書。
最高評価は、ワシントン(初代)、ポーク(11代)、リンカーン(16代)、セオドア(26代)とフランクリン(32代)の両ルーズベルトの5人。
ワシントンは、米大統領というポストは、彼という適任者がいたからこそ創始されたというくらい別格的存在だという。普通ならジェファーソン(3代)も最高ランクなのだが、先住民族に対する抑圧政策の立役者だからとBランクに。一方、戦後はすべて低レベルで、中でもブッシュ(子・43代)にいたっては、すべての面で評価すべきことが見当たらないと最低評価。大統領選の仕組みと問題点なども解説したタイムリー本。(祥伝社 700円+税)